ネコソギDSRの使い方、タックルセッティング
今回は冬の琵琶湖で定番と言われている釣り「デットスロー」。その火付け役といっても過言ではないルアーがこの「ネコソギDSR」です。
今回はそんなネコソギDSRの使い方とタックルセッティングをご紹介していこうと思います。
まずネコソギDSRとは
ネコソギDSRはファットラボから販売されているルアーです。ネコソギの中のDSRというシリーズになります。DSRとは「デットスローリトリーブ」の略でデットスローでゆっくり巻く仕様になってます。このデットスローというのが冬のバス釣りのキーワードになってきます。
デットスローがなぜ冬に効くのか
冬はブラックバス自体の活性が最も低い時期です。活性が低い分動きも鈍くなります。春から秋のハイシーズンは水温もブラックバスの適水温なのでスピードの早いベイトも追い掛け回せるほどの活性がありますが、冬はそこまでの活性がありません。そこで効いてくるのがこのデットスローです。
ゆっくりとしたスピードで水中にルアーを漂わせることで弱ったベイトを演出できます。水中でのルアーの波動も小さいので食わせ要素も高いです。ジョイントがあまり動かず微波動になります。
この微波動がミドストと似ている波動なので食わせに特化したアクションが出せます。このように冬に効くアクションがたくさん出せているので冬にデットスローは良く効きます。
ネコソギの使い方、チューニング
使い方はあまり難しくないです。基本的には中層からボトムをゆっくり巻くだけです。まずはキャストし着水してから一気にハンドルを巻いて中層までルアーを潜らせます。そこからはハンドル1回転約6秒秒から10秒以上(ノーマルギアの場合)ほどの超デットスローで巻きます。攻め方はミドストと似た感じで表層付近のレンジからだんだん刻んでボトムに持っていく感じになります。
ネコソギ自体はスローフローティングにしなければいけません。ウェイトシールで調節します。この赤い丸がある位置に0.5グラムを基準に貼れば問題はないです。
水温によってもウェイトの重さが変わってくるので現地ですぐ調節できるようにあらかじめ切ってあるウェイトシールを何枚かボックスに入れておくことをおすすめします。
ネコソギを使うタックル
次にこのデットスローの釣りをするためのタックルセッティングをご紹介します。
ネコソギは2オンスほどあるのでビッグベイトタックルが必要になってきますが冬のバスのバイトはショートバイトなのでロッドの先端(ティップ)までガチガチに硬いロッドを使うとバイトを弾いてしまったり上手くかけれない(のらない)事があります。なのでネコソギを使う際は先端(ティップ)がしっかり入るロッドを選びましょう。
それではおすすめのロッド、リール、ライン、フックをご紹介します。
おすすめロッド
ファットラボ フィーラー79 PLNC‐79MH
スペック
- Length:7.9ft
- Lure:Max2.5oz.
- Line:Max25lb.
こちらはネコソギを販売しているファットラボから出ているロッドのなります。ネコソギ専用機といっても過言ではないくらいのロッドになります。マックスルアーウェイトは2.5ozとちょうどネコソギが一番投げやすい設計で、冬のショートバイトも弾かないようにロッドの先端(ティップ)は柔らかく作ってあります。ティップは柔らかいですがデカバスが食ってきてもロッドがその魚に負けないようにバットはしっかりパワーがあるような設計になっています。
長さがあるので琵琶湖などの遠投が必要なフィールドでもしっかり飛距離も出せてその長さで魚がかかってからも魚に主導権を与えないファイトをすることができます。
ネコソギの釣りをするうえで一番と言ってもいいほどのロッドがこのフィーラーになります。
ツララ モンストロ74.77.79
琵琶湖などで絶大な人気を誇るツララのモンストロシリーズです。こちらのシリーズからは74.77.79とこの3機種がこのデットスローの釣りに向いていますのでスペックとその機種の特徴をご紹介します。
モンストロ74スペック
- Length:7.4ft
- Lure:3/8~2oz.
- Line:Max20lb.
まずはモンストロ74からです。このロッドの最大の特徴はスパイラルガイドセッティングになっているという事です。これにより高い操作感とノンライントラブルで釣りをすることができます。このロッドはボトム付近を攻めたり、ビッグベイトを何か物に当てて巻いてくる使い方に向いています。ネコソギを使う上でボトム付近を攻めたりする際にはこのロッドがいいです。
他にもこの操作性を活かして高比重系のボトムジャークなどもできる汎用性の高いロッドになっています。冬にベイト一本だけで釣りに行く時はこの74一本さえあれば間違いないと思います。
モンストロ77スペック
- Length:7.7ft
- Lure:3/8~6oz.
- Line:Max30lb.
次に紹介するのはモンストロの77です。このロッドはスペックを見てわかる通り6オンスまで投げることができます。この3機種の中では一番背負えるルアーの範囲が広い機種になっています。6オンスまで背負えるにもかかわらずティップはガチガチではなくしっかり入ってくれるので2オンスクラスのデットスローでもしっかりフッキングまですることができます。4オンスぐらいの少し大きめのビッグベイトも扱うことができるのでサイズ感に違いを出して釣りをしたい時にはこの77が一番いいです。
モンストロ79スペック
- Length:7.9ft
- Lure:3/8~2oz.
- Line:Max20lb.
モンストロシリーズ最後に紹介するのはモンストロの79になります。この記事で紹介しているモンストロ3機種の中でもこの79が最もデットスローに向いている機種になります。
この79という長さで飛距離も他の機種より出すことができます。しっかりティップも入ってくれるのでショートバイトも気にすることはありません。フッキングの時もがっつりフッキングしなくてもグリグリっと巻くだけでティップが仕事をしてくれるのでフッキングが決まります。バットにもパワーがしっかりあるのでモンスタークラスがかかっても安心してファイトができます。
簡単になりましたが以上がおすすめのロッド紹介になります。
おすすめリール
次におすすめリールを紹介します。
リールはリールの種類というよりギア比が大切になってきます。ひたすらゆっくり巻き続ける釣りなのでローギアかハイギアのリールがあれば大丈夫かと思います。エクストラハイギアでもできないことはないですがハンドル1回転の時間がかなり多くなってしまうので集中力を保ちながら釣りをするためのもローギアもしくはハイギアがおすすめです。
おすすめは丸形リールもしくは軽量のリールです。
丸形のように巻き物によく使われるようなリールはローギアが多くラインナップされておりギア自体も巻いていて気持ちのいい違和感のないギアなので集中力を保ちながら釣りをすることができます。
あとは軽量のリールを使うことがおすすめです。軽さがあることにより小さいアタリでもすぐに反応し対応することができます。
おすすめライン
次にネコソギのデットスローをする際に使うライン(糸)について紹介します。
ベースはナイロンライン
基本的にはナイロンラインを使用します。他の釣りをしたい方はフロロでもいいですがデットスローだけしたい人は絶対的にナイロンをおすすめします。
なぜナイロンラインなのか?
なぜナイロンがいいかと言いますとナイロンラインはフロロに比べて沈みにくく伸びやすいという性質があります、この釣りは中層からボトムを攻めることが多い釣りで、一定のレンジをキープしながら巻いてくることが多いのです。フロロを使ってしまうとラインが沈んでしまい自分の通したいコースを通せなくなってしまします。
さらにこの時期はショートバイトのような繊細なアタリが多発します。バスも活性が完璧にいい訳ではないので食いミスをします。他にも完全防寒で釣りをしていると、このような繊細なアタリがあっても防寒着と寒さが邪魔をして対応することが遅れてしまいミスが起きてしまうことがあります。この様々なミスをナイロンが伸びることによって補ってくれます。完璧に補ってくれるわけではないですがフロロよりも圧倒的にミスを減らすことができます。
おすすめフック
次にネコソギのフックサイズとおすすめのフックをご紹介します。
ネコソギDSRのフックのサイズはこちらです。
フロント # 2 リア # 3
このサイズのフックを使用すれば問題はないです。
主に使っていておすすめなのはスタジオコンポジットのTWIN DMです。
出典:スタジオコンポジット
このフックは線形を極限まで細くしてあるのでショートバイトにも対応できます。しかも細いので貫通力もあります。デカバスの硬い口周りのもしっかりフッキングすることができます。ツインフックなのでボトムを攻める際のフックの根がかりの確立も格段に減らすことができます。
スナップも忘れずに!
セッティング最後の紹介はスナップになります。
スナップを付けることによりルアーとノットの間に遊びが生まれます、その分僅かにルアーのアクションにゆとりが出ます。特に巻いて使う系のハードベイトはスナップで使うことをおすすめします。
おすすめのスナップはバックラッシュオリジナルスナップの#2を使っていますこのスナップは他のスナップと違いワイドな形状なのでその分柔軟性の効いたアクションが出せるのが魅力です。是非皆さんもバックラッシュオリジナルスナップを使ってみてください。
まとめ
以上がネコソギの使い方とおすすめのタックルになります。
タックルバランスが非常に大事になってくるこの釣りですが一番大事なのは寒い中やりきる集中力です。極寒の中だとどうしても寒さで集中力がなくなってしまいがちですが、この使い方の通りに使えば必ず釣ることができるので是非試してみてください!
この使い方をしても釣れないという方は場所選びを間違えてしまっていることがあります。冬の場所選びは他の記事でも書いてあるので是非こちらの記事も併用しながら使ってみてください☞冬のシーズナルパターン、場所選び
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